以心伝心! 志氣高校 洋将棋部

 「……でね、大会っていうのはぁ~」
 三笠は微笑みの中で言った。

 
 「『でね』じゃねぇよ。 だから、答えろよ、誰か――」

  と、そんな僕の後ろから、突然
 「来たんだ」
 その声は投げかけられた。



 「―――!」

 そのとき、どうしてだろう。
 僕のどこに、そんな回路があったのだろう。
 
トレンディドラマに侵されていたのか。
 同級生に色恋沙汰に侵されていたのか。

 「ミヤコ…!」
 そう、僕はなぜかそのとき、彼女を名前で呼んでいた。



 「…名前、教えたっけ?」
 彼女は鳥類がするように、首を傾げた。