以心伝心! 志氣高校 洋将棋部

 「あ、どうも」
 どうやら、飲め、という事らしい。
 飲みかけの飲み物を、望んでもいないのに女の子から勧められるというのは、世間的にも稀な経験だろう。


 僕は、一口。と、その瞬間。
 「……ぅっ!」
 僕は眉間にしわを寄せた。


 電流みたいな感覚だった。
 「……んん…! な、何…これ」
 

 「…………」
 けれど彼女は何も答えずに、僕の手からコーラを奪うと、元いた位置に戻っていってしまった。そして、あのスプレーの注入作業を再開した。


 「でね、大会っていうのはな~」
 と、三笠は笑顔で言った。


 「待て。何も答えになってないって」
 

 「気にするな、自分の舌を信じろ。感じた味、それが答えだ。君の味覚は君の世界の一部だ」


 「イチイチ格言っぽくするな。 意味わからねぇって」