「嘘〜、リサと早瀬くん超お似合いなのにもったいなーい!」
「あたしたちリサと早瀬くんのこと応援してるからね♪」
「もう、皆ったら―!」
やったぁ!
あたしは心の中でガッツポーズをした。

−−−−

放課後。
「帰ろ、帰ろ。」
「ねぇどっか寄ってかない?」
「リサはどうする?」
女友達の一人があたしにそう聞いてきた。
「あたしも行くよ」
「あれ?旦那は?」
そう聞かれてあたしは苦笑いしながら「旦那じゃないよ笑祥は委員会だって。」と答えた。
「早瀬くんクラス委員会だもんね。そっかぁ、それは残念だねぇ。」
「あはは。」
あたしは笑って流した。
「じゃあ行きますか!」

あたしたちは学校を出て近所にある喫茶店でティータイムすることにした。
紅茶を飲みながらいつものガールズトークをしていると。
「あ、あれ早瀬くんじゃない?」
友達の一人が外を指差した。
あたしが外を見ると祥がいた。
けど祥は一人じゃなかった。
女の子と一緒にいた。