手すりに手をかける。 …なんだろう。 やけに風が気持ちがいい。 ゆっくりと下を見る。 …あれ… こんなに高かったっけ? 4階の建物の屋上とは感じられない。 10階や20階にも感じられる。 […ふははっ見て、あいつ~死のうとしてんじゃね?] 身体がびくつく。 後ろを振り返ると久美子が腕を組んで、池田さんや有美を引きつれていた。