ちらっと振り返る。 [い、池田さん…っ] 有岡の”あ” 池田の”い” こういう席でも当然だけど… […あの、見せてもらっても…] しつこいかもしれないけど、 忘れてしまったから仕方ない。 隣の席の子は池田さんと話して何かを了解したのか世界史の教科書にだけ目を向け始めた。 私の存在なんかないかのように…