夕食を食べて 温泉に入ってから 荷物をまとめ始めた。 たったの二泊三日だというのに なぜか大荷物の私。 鞄を閉めるのも一苦労だ。 ふと愛花を見ると 手が止まっていて 焦点が定まっていないような 虚ろな目をしていた。 「愛花…? 大丈夫?」 声をかけると はっとして 大丈夫と笑った。