やっとのこと鉄のように重い足を運び、まずは理事長室を目指す。 「―…。」 えーと、目線が凄く痛いんですけど…? 周りにはいかにも"不良"ですって感じの人達。 一体何ですか!? もしかしての、もう私が"紅龍"の元総長ってばれてます!!?! いや…大丈夫!!のはず。 だって、目の色も髪の長さも違うし。 それに、今わた…俺は男だし!! 大丈夫だぁ!!! それに―… ここは、"青虎"の締める地域だし。 私は独り周りを異常にキョロキョロしながら理事長室を目指した。