ギィィ―… 鉄の重い扉を開けると鈍い音が耳にさわる。 「うるせぇ。」 もっと静かに開かねぇの? ゆっくり開けてんのに―… 俺の短気すぎる性格はこんな事で反応してしまう。 それとは裏腹、屋上は風が気持ちよかった。 空は青く透き通っといる。 昔から屋上は好き。 そういえば、よく紅龍のみんなでたまってたな―…。 でも、思い出は思い出。 昔と変わらない空。 でも、俺の周りにみんなは居ない。 青空の下、誰もいない屋上で静かに瞼を閉じた―…