マジカルエンド

こう言った
「これが、あんたが見たかった世界かい?」


そう優しく微笑みながら言った


「この鏡は、理想の世界を映し出すんだ」


そこには、やはり僕のせいで母親そっくりになってしまった老婆と


いつの間にか力を使い過ぎてか白髪になり
父親そっくりな僕の姿が映っていた


「これは…パパとママさ」


「そうかい」
老婆はにっこりと笑った


「パパとママは亡くなったんだ」リクは重い口を開いた


「この鏡は、理想の世界を映すといっじゃろ?」
老婆がリクの言葉を遮った

「理想の世界は、こんなにすぐ近くにあるんじゃよ。」


「??」


「分からないかい?子供だねぇ」と、老婆は笑いながら


「例え死んで姿が見えなくなっちまってもあんたのすぐ近くにいるってことさ…こんな当たり前の景色を理想にするだなんてあんたも寂しかったんだろう」


リクは声をあげてないた