「修、起きてよ、ねーーーぇっ、しゅーーーーうーーー」

さっきから言ってるのに修はちっとも起きてくれない。

「今日は早く出ないといけないのに。修、私行くよ。」

まだベッドの中にいる修のほっぺたをつつく。


「行ってらっしゃい。楽しんでこいよ。」


目を瞑ったまま修は言った。

「起きてたの?」

修は手だけをひらひらと振った。

「もう、じゃあ、行ってくるね。」


鍵を閉めて家を出た。

まだ待ち合わせには早い。