ガラスのタンポポ

でも、そうだよな…。


男子と女子が2人で出かけるのは、いわゆる…デート、だよな。


なんか…恥ずい…。


特にどこ行こうかとか考えてるワケじゃないし、つまんない思いさせても困るし…。


兄貴のように冷静さを保とうとするけど、やっぱりオレは表に出るタイプらしく、おばさんは小さく笑ってオレにコーヒーを差し出した。


どこに連れて行こうかと考えてる間中、奏来の部屋からは、


「こっちの服にしなさい」


「軽くメイクしたら?」


なんて、おばさんのおせっかいが続いてた。