ガラスのタンポポ

マンションを降り、近くのコンビニまで数分の夜の散歩。


昼間より明るい気がして、少しクラクラする。


「アイス♪アイス♪ソラ、何のアイスにしよっかなぁ♪」


かわいいよ、な。


アイスだけでこんなテンション上がっちゃって。


学校でもそうすればいいのに。


その方がよっぽど自然で楽だろうに。


なのに奏来は頑固に友達を拒む。


仲良くなっても、放課後つき合いが悪いだの、家族の事に口を出されるのが嫌らしい。