ガラスのタンポポ

兄貴も奏来の事を気にしているのは当然で。


時々、ケータイを鳴らしては、奏来の日常やオトばあの様子を聞き出しているようだった。


兄貴も奏来の全部を知りたがる、全部を欲しがっている。


それは、兄貴も。


一一一奏来の事が好きだから。