ガラスのタンポポ

「ごめんね、翔ちゃん。もうすぐご飯できるから」


「おばさんが帰って来てからでいいよ。奏来も息抜けって」


「うん」


オトばあが車椅子に座って機嫌良くあやとりをしているのを、2人並んでソファーに座り眺めていた。


6時半をまわった頃、おばさんが仕事から帰って来た。


「あら、翔ちゃん、いつもごめんなさいねぇ。ゆっくりしていってちょうだい?」


「ハイ、いつものごとく遠慮なく」