ガラスのタンポポ

オトばあは兄貴の手を握りながら、おじさんの子供の頃の話なんかをして笑っていた。


兄貴もそれに調子を合わせる。


オレはなんだか気味が悪かった。


今まで見た事のないオトばあ、しっかりとしゃべり笑っているけど、目の奥が曇っているオトばあ。


こんなのオトばあじゃない。


毎日のようにオレ達を公園へ連れて行き、やさしくほがらかだったオトばあじゃない。