びっくりして動けずにいるオレとおばさんと奏来だったけど、当時、大学生だった兄貴だけはいつもと変わらず冷静だった。
「母さん、ただいま」
「孝司!!」
どうやらオトばあは、亡くなったおじさんと兄貴をダブらせているらしかった。
兄貴はオトばあの事を、
「母さん、大丈夫だよ」
と、なだめながらおじさんを演じ、ゆっくりとした口調で落ち着くまでその場でオトばあの手を握り続けた。
はじめは動揺していたおばさんだったけど、覚悟を決めたのだろう、
「おばあちゃん、孝司さんとゆっくりお茶でも、ね?」
リビングのソファーに座らせ、熱い紅茶をいれてくれた。
「母さん、ただいま」
「孝司!!」
どうやらオトばあは、亡くなったおじさんと兄貴をダブらせているらしかった。
兄貴はオトばあの事を、
「母さん、大丈夫だよ」
と、なだめながらおじさんを演じ、ゆっくりとした口調で落ち着くまでその場でオトばあの手を握り続けた。
はじめは動揺していたおばさんだったけど、覚悟を決めたのだろう、
「おばあちゃん、孝司さんとゆっくりお茶でも、ね?」
リビングのソファーに座らせ、熱い紅茶をいれてくれた。


