ガラスのタンポポ

ちゃんと自覚していたつもりだった。


初めて会った時からの“好き”という気持ち。


こんな風にオレ達兄弟の間では自由にしてくれている奏来が、他の誰よりも近い気がする。


えくぼを見せる。


くるくる笑う。


ご飯もたくさん食べる。


教室では見せないオレ達だけの奏来。