ガラスのタンポポ

“大好きな翔ちゃんへ”

翔ちゃん。

翔ちゃんがこの手紙を読んでる頃、もうソラには声がありません。

だから手紙で許してね。

あのね、ソラ、喉頭ガンだって。

聖ちゃんが必死になっていろんな病院に連れてってくれたけど、その診断名は変わりませんでした。

ごめんね。

会えなくて、言えなくて。

会えばどうしても泣いちゃうと思ったから。

泣いて言ってしまうと思ったから、電話もメールもできませんでした。

言えば翔ちゃんはソラ以上に傷ついてしまうと思ったから。

苦しむ翔ちゃんを見たくなかったから。

ごめんなさい。

ごめんなさい。