怖いし、顔近いし、手痛いし 「・・・・・・」 すると、先生はつかんでいた手をはなして おっきい手でうちの頭をポンとたたいた 「え」 「悪ぃ」 うちが怖がってんの察してくれたのかな 起き上って先生が 「頭、痛むか」 「い、たくないです」 「じゃ、行くか」 「え、行くってどこに?」 「お前そんな怪我して病院に行かねえのかよ」 「いや、えでもなんで今」 「るっせーな、とっとと行くぞ。近いから歩いて」 「はい・・・(なんですぐ行かなかったんだよ)」