どうして今さら、こんな話をする思う? ずっと隠してきたことに意味なんてないときみは思うだろう。 きみはぼくが話し終えると、ずっとぼくなんかより重たそうな頭を両手で抱え込んだ。 「どうして黙ってたの?」 顔は見えない。綺麗なつむじが、ぼくに眼を向けて、ぼくは気を失いそうなくらい、現状に酔っている。 「ごめんね」 「ごめんなんかじゃ済まされない!・・・・・・・・・それ、いつ?」 「先月・・・くらい?」 きみはふっと立ち上がり、ぼくを少しだけ睨みつけた。