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「あるじさま、あるじさま」

「なんだい香蘭」

「それが、外で子供が泣いております」

「ほうそれで」

「ゆえ、店の菓子をひとつくれてやろうかと思うのですが」

「泣き止ませるのにかい? ふむ。けれど、店のものをホイホイ人に与えていては、上がりは取れないんだぞぉ?」

「しからば、香蘭が払いますゆえ」

「おぉ、ならばよいよ。買ってくれた菓子ならば、そのあとは好きにしてくれて構わんからねぇ」

「ありがたく」

「いやいや、俺のほうこそ、毎度あり。――しかして香蘭や、泣いておるという子供とは?」

「たたりもっけにございます」

「なるほどのぉ」



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