「彼女さんとの出会いは、運命でしたか?」



その場ではぼんやりとしたものが頭の中でただ渦巻いてただけで、はっきりとした明かりが差したわけでもなかった。



「はあ…まあ…そんなところです」



妙に重量感のある殻を割ってみれば、中身は…羽毛?!



「いっしょにいると…なんか面白いので」



軽い言葉だった。心が綿みたいにふわふわした



そのまま家に帰ったら



彼女がカレーを作って待っていた。



「おかえり」



それを見たらふわふわした綿から



急になんかがしみ出してきて



ぼくは思わず抱きついた





「うぅ〜、このカレーは、かれぇぞぉ〜」





そんな彼女の言葉を聞きながら



ああ、ぼくはずっとこの人といっしょにいるんだな、その他の未来をぜんぜん思い描けないな、と思った



食べたカレーも



ふわふわ



ふわふわ



なのだった