『イブキは・・・
 アイツだけの・・・』

『あなたは・・・
 わたしだけのもの』

私は、この言葉の呪縛によって
伊吹が、心から愛しているのは
茅野さんなのだと思っていた。

貴方には、彼女がお似合いだと
思ったの・・・

もしも
お腹に子供がいなければ

伊吹とずっと一緒に居られた
かもしれない・・・

昨夜、誓った愛は本物だった。

貴方には、もう、これ以上
迷惑はかけられない。

かと言って
芳野を愛していないのに
彼の言葉に甘えた訳じゃ無い。

私は、芳野を愛している。

例え芳野が、胸の奥深くに

私ではない

誰かを愛していても・・・・・