「ヒイロ
 似合ってるよ
 カッコいい」

「イブキ、女に
 カッコいいって
 誉め言葉
 ありなのか?」

「ありなの?」

伊吹さんは、私に
微笑んで問いかける。

「ありです
 
 私の場合は・・・」

「ありだって」

三人は、笑い合う。

ある程度の買い物を済ませて
三人は、歩道をゆっくりと歩く

「ヒイロ、どう?
 他に、生活に必要な物
 まだ、あるか?
 さっきの店で粗方、揃ったと
 思うけど、もし、何か他にも
 要る物があるなら・・・」

そう言いながら、伊吹さんは
両手で持っていた荷物を
片手に持ちかえ、空いた手を
ズボンのポケットに入れた。