「なので、式の終わりは…」


先生の話が頭のなかに、なにもはいらない…。

考えてしまうのは、やっぱり桑野君のことで…。


「はぁ…。」


どうすればいいかわかんなくて、ため息が出る。

そのたびに綾香に聞かれる。


「どしたん、りなちゃん?ため息なんて、りなちゃんらしくないじゃん。」

「う~ん。大丈夫…。」

「そっか。無理しちゃ駄目だよ?」

「うん…。」


そうなのは、わかってる…。

みんなが心配するのも仕方ないよね…。

いつも笑ってばっかだし…。

「はぁ…。」