BABY×DOLL

「じゃあ葬儀の場所が決まり次第連絡するよ。携帯でいいね?」

「はい。あの…もし私が戻ってこれなくても、そのまま葬儀とかは進めてください」

「戻ってこれない?」

「いや、あの、'もし'ですよ。大丈夫だと思いますが…念のため。結局、色々と頼ってしまってすみません」

「わかりました。いいですよ、行ってらっしゃい」

田島さんは、それ以上の詮索もせず、私を送り出してくれた。


私は急いで病院へ向かった。出勤時間にはまだ少し余裕があったけど、気持ちがのんびりしていられない。

あらかた段取りしてから、セリカに電話しよう。

セリカが嫌がったら?

その時は鷺沼さんに説得してもらおう!

絶対に、今夜!龍之介を帰す!

誰にも見つからないように、全てを上手くやり遂げる!

計画はまだ曖昧で、不安だらけで、心臓はドキドキしてた。

そして心のドコかで…

全てが無事、済んだら正己とちゃんと話しをしようと思っていた。

ヨリを戻せるとは思わない。

私が犯人だと告げるだけで、正己は引くと思う。

でも、彼の心の内を知りたい。

最後に…私の事をどう思っていたか、もう一度聞きたかった…

私は深呼吸して仕事へ入った。