恋涙メモリーズ





突然降ってきた声と、シュッと首元でした音に驚いて下を見るとリボンがほどけていた。



「あー!せっかく頑張って結んだのに」



「うっせ、これは俺の仕事だ」


そう言っていつものようにあたしの首元に手を伸ばす。



わけわかんない。先が心配って言ったからちゃんとしてきたのに。




「ん、やっぱ俺が結ぶ方が綺麗だし」


「わけわかんない」


「わかんなくていーよ」


隼人は意味ありげな笑いを浮かべてあたしの頭をくしゃくしゃとかき混ぜた。