それからいつものように…
朝ごはんを一緒に食べて…
拓のチャリで投降した…

でも…
私は、今日は教室へ行きたいと思った。
きょうで唯一違うこと。

「拓。私今日…教室行くよ…」
「え?」

案の定…
拓は驚いたいたような顔だった。

「どうした?」

ホントのことは言えない。
本当の理由は…
涼に私たちが付き合って…
べたべたしてるところを見せつけたい…
嫉妬させたい。

とっても醜い理由。

「ん…。どうせ…同じ学校にいる以上…真美から避けられないし…
 それに。うちには拓がいるから!!」

私は…
そういった。
全くのウソ。

醜い理由よりも…
こんなことを言って…
拓をだましている私が1番醜い。
そう思う。

でも…
涼に嫉妬させたい。
そのためには…
優しく察してくれていた…
拓を使っても買わまない。

私は醜い人間になり下がってもいい。
心からそう思う。

「そうか!!俺が守ってやるよ!!」
「うん!!」

そう言いながら私たちは歩いた。

そして拓がいきなり手をつないできた。
あんまりうれしくはない。
一層…
振り放してしまいたい。

でも…
彼女である以上そんなことはできない。

私もその手を握り返すように…
苛立ちの気持ちも含めて…

教室へ向かった。