「神谷夏樹くんですか??夏樹くんは203号室ですよ」 病院に着くと、受け付けのお姉さんは優しく教えてくれた。 「分かりました!!ありがとうございますっ」 私は素早く礼を言い、神谷のもとへと急いだ。 神谷……!! 神谷!! あった……!! 203号室。 ドアの前で立ち止まってしまった私。 この中に神谷がいるって考えると……なんか緊張する。 私が決心してドアノブに手を掛けようとしたとき、ドアが開いた。