横山くんは私の肩に手をかけながら、歩く。 私は俯きながら足を前に進める。 学校に着くと、やっと横山くんから解放された。 席に着くと、隣から私を呼ぶ声。 「優奈。」 神谷だ。 でも横山くんから視線を感じて、神谷に反応できなかった。 神谷と喋っちゃったら横山くんにまた何かされちゃう。 そう思うと怖くて。 「なあ優奈。」 神谷が私の肩に手をかける。 だからやめてよ!! お願いだから!! 横山くん見てるじゃん!! 勢い良く神谷の手を払い除け、教室を出た。 教室には居づらい。