【続】イニシャルはKK

坂下さんをベッドに寝かし俺は玄関へと向かった。

「え?響吾、帰っちゃうの?」

「そりゃそうだろ?
こんな狭いトコに3人は無理」

「だって、いつもベッドで一緒なんだから
お布団だっていいでしょ?」

「今日の俺は酔っ払ってるから歌音に手を出しちゃうよ?それも激しく。
知らない人の前で平気?
見られちゃうかもしんないぞ?」

「(///)そっ、それは…イヤ…かも」

「だろう? だから俺は自分ちに帰る」

「あ!待って!
私、明日も学校あるんだよ。
明日は月1の講師の日だから休めない」

「じゃ、出掛ける時に彼女、起こして
一緒に出掛けりゃいいだろ?
あ、それと!
彼女に俺の家を絶対に教えるなよ?」

「なんで?」

「彼女、俺に気がある。
家を教えたりなんかしたら…」

「したら…?」

「ストーカー?しつこいだろうな。
いいのか?歌音だってイヤだろ?」

「…わ、分かった…」