【続】イニシャルはKK

俺はすぐさま蒼ちゃんに電話をした。
蒼ちゃんは歌音に口止めされてて
ずっと俺に言えず、苦しんでたみたいだ。

歌音が別れを切り出したのは、俺を嫌いになったからじゃなくて…
むしろ俺の為を思っての事だと聞き、不覚にも泣きそうになった。

歌音…。
俺にはお前が一番だって言っただろ?

坂下さんの親父があいつに言った事。
マジ許せねー。
ぶっ殺してやりたい気持だった。

「自分さえ良ければそれでいいのか?」
その言葉、そのまんま返してやるぜ!

俺のせいで泣かせてばっかりだな…。
ホントごめんな、歌音。