【続】イニシャルはKK

翌日、お母さんから話を聞いた。

私の意識がない間、ずっと響吾が謝っていた事。
今回の事をすごく後悔している事。
事故に遭った事に責任を感じている事…。

私は知らなかった。
坂下さんが私を疎(うと)ましく思ってたなんて。
私をターゲットにして、それを響吾が必死に守ってくれていた事も。


一緒に食事に出かけたのは、私を守る為だったんだ。


事故に遭ったのは響吾のせいじゃない。
全部、私のせい。

響吾を信じなかった私が一番悪い。