「歌……音?
歌音――――!!」

いくら声を掛けても歌音は目を開じたまま。


まるで寝てるみたいだった。


でも視線をずらすと
歌音の身体は血まみれで。

目の前の事実に俺は激しく後悔した。

俺がバカな事をしなければ…
俺がハッキリ断っていれば…

歌音はこんな目に遭わなかったはずだ。