【続】イニシャルはKK

[梢side]

あの日から毎晩
あの女の人は店に来るようになった。
先輩のいる日はずっと先輩の仕事ぶりを見てる。


何かあるのかな、あの二人。


今日は先輩が休みの日。
それでも、あの人はやって来た。

「いらっしゃいませ!」

「キャラメル…」

「マキアートのショートサイズでよろしいでしょうか?」

「ふふ。覚えられちゃったわね。
それでお願い」

「かしこまりました」