「いらっしゃいませ!」 木ノ元くんの声でお客様に気付く。 え…? この人… 響吾の会社の… あの時の人だ。 「あら。あなた、こんな所でバイトしてたの? あの時はお世話になったわね?」 「いえ…何のお構いもせずに…」 「仕方ないわ。酔っ払った私が悪いんだもの。 えっとキャラメルマキアートのショートを一つ」 「はい、かしこまりました」