正気に戻った私は

彼の頬を強く打って
   
その場所から逃げ出そうとした

そんな私の腕を掴み

彼は引き寄せ
   
もう一度、彼の胸に私を抱いた

そして、告げる。

「俺の女になれよ」

私は、羽を捥がれた蝶々のよう
に動く事ができない。

どうすれば

逃げ出せる・・・

彼の愛は、怖い。