飴色蝶 *Ⅰ*

「あれは、伊納組」

そして、一番最後に車から
降りたのは
前組長、伊納 初馬だった。

「イノウ ハツマ・・・」

車の窓ガラスを強く三回
叩く音がする。

ドアを開けた、要と庵
若衆の三人は、車から降りた。

「跡目と噂された
 兵藤 要
(ヒョウドウ カナメ)

 お前が要るということは
 そちらさんが
 高月 庵
(タカツキ イオリ)」