「はい、着いたさ~。おじさん車止めて来ようね」


おばさんと車を降りると叔父さんの車は走り出した。


『駐車場遠いの?』

「ううん。そこの道路渡ったらすぐよ。ほら、暑いから先にお家入ろう」

『は~い』


目隠しのように高く建ってる塀の間を抜けると、かなり広い敷地内に沖縄の昔ながらの作りの赤甓の家が二軒建ってる。

見上げると、屋根の上を年季の入ったシーサーが守っている。



「美海~!暑いから早く入って!」

『はぁ~い!!』