だから小さいころから私に近づく男は徹底的に排除してきた。


まぁ、私が男慣れしていないのは楽兄のせいでもあるんだけどι


とにかく!このままじゃ、危ない!




「まっ、待って!楽兄。涼太は…」


「涼太だぁ?」



いつもより何倍も低い声。


楽兄は、いまにも涼太に噛みつきそうなぐらい睨みつけている。



名前呼びが、余計に楽兄を怒らせちゃった…ι


ど、どうしよう~!





楽兄の腕の中で焦っているのに涼太はニコッと笑った。














「・・初めまして。鈴宮 涼太です。作曲家の音梨 楽さんですよね?」















・・・えっ?


予想外の言葉に私も楽兄も目が点になる。