陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

翌朝、目が覚めると布団の中で寝ていて、政宗の姿はなかった。


…夢だったのかな。


そんなことを思いながら、のそのそと布団から出る。何も身に付けていないことに気付き、側に落ちていた寝間着を拾い上げて着る。


いつかは戻るんだから。


ドラマや映画の中の話じゃない。
限りなくフィクションに近い現実。


帰れる、帰れないじゃない。



「帰らなきゃいけないの」


誰に言うでもなく、幸姫は小さく呟いた。