政宗と視線が絡み合う。
こうなると幸姫は視線をはずすことが困難になる。
「…お願いだから、こたに危険なこと、させないで」
なんとか絞り出された声は、今にも消えてしまいそうなくらい小さくかぼそい。
「ならばお前がそれ以上に動くんだ」
そう言うと、政宗は覆い被さるようにして、幸姫の方へと体を倒した。
「…どうすれば」
政宗から逃れようと体をよじりながら幸姫が開いた口を、そのまま政宗は自分の唇重ねてふさいだ。
唇から伝わってくる幸姫の温もりが、少し肌寒く感じていた自分を温めてくれた。
風魔の為に、怒るところなどみたくない。
幸村の為に必死で動き回っていた玲子を思い出す。
ふと、少し唇を離す。
と、月明かりに照らされた幸姫は、複雑そうな顔をしていた。
ひんやりとした指先で、幸姫の頬をなぞってみる。
体が一瞬震え、顔を真っ赤にして硬直した。
そうだ、それでいい。
また、唇を重ね、ゆっくりと着物を脱がせていく。
お前は俺だけを見ろ。
他はなにも見なくていい。
風魔も、真田も。
この世界中の何もかも。
ただ、俺だけを見て、感じ、想えばいい。
こうなると幸姫は視線をはずすことが困難になる。
「…お願いだから、こたに危険なこと、させないで」
なんとか絞り出された声は、今にも消えてしまいそうなくらい小さくかぼそい。
「ならばお前がそれ以上に動くんだ」
そう言うと、政宗は覆い被さるようにして、幸姫の方へと体を倒した。
「…どうすれば」
政宗から逃れようと体をよじりながら幸姫が開いた口を、そのまま政宗は自分の唇重ねてふさいだ。
唇から伝わってくる幸姫の温もりが、少し肌寒く感じていた自分を温めてくれた。
風魔の為に、怒るところなどみたくない。
幸村の為に必死で動き回っていた玲子を思い出す。
ふと、少し唇を離す。
と、月明かりに照らされた幸姫は、複雑そうな顔をしていた。
ひんやりとした指先で、幸姫の頬をなぞってみる。
体が一瞬震え、顔を真っ赤にして硬直した。
そうだ、それでいい。
また、唇を重ね、ゆっくりと着物を脱がせていく。
お前は俺だけを見ろ。
他はなにも見なくていい。
風魔も、真田も。
この世界中の何もかも。
ただ、俺だけを見て、感じ、想えばいい。


