そっと部屋に戻ると、小太郎がゆっくりとこっちに顔を向けてきた。
「あ、ごめんね、起こした?」
「いや…」
すっと襖を閉めて中に入ると、そのまま小太郎のそばに座った。
小太郎が体を起こそうとするので、慌てて止めようとしたが、小太郎はそれを制止した。
「大丈夫?しばらくここで、ゆっくりしたらいいからさ」
笑って言ってみるが、小太郎は何も答えなかった。
あ、熱は大丈夫かな。
ふと思い、小太郎の額に手を伸ばした。
「な、何をする!」
思い切り手を払い除けられた。
「えっ、いや…熱がないかなと思って」
払い除けられた手が、少しだけヒリヒリとする。
「大丈夫だ」
冷たく一言、小太郎が呟く。
「そっか。ならいいんだ」
ホッとしたのと同時に、なんだか胸の奥が締め付けられたような気がした。
「あ、ごめんね、起こした?」
「いや…」
すっと襖を閉めて中に入ると、そのまま小太郎のそばに座った。
小太郎が体を起こそうとするので、慌てて止めようとしたが、小太郎はそれを制止した。
「大丈夫?しばらくここで、ゆっくりしたらいいからさ」
笑って言ってみるが、小太郎は何も答えなかった。
あ、熱は大丈夫かな。
ふと思い、小太郎の額に手を伸ばした。
「な、何をする!」
思い切り手を払い除けられた。
「えっ、いや…熱がないかなと思って」
払い除けられた手が、少しだけヒリヒリとする。
「大丈夫だ」
冷たく一言、小太郎が呟く。
「そっか。ならいいんだ」
ホッとしたのと同時に、なんだか胸の奥が締め付けられたような気がした。