『てかさてかさ。
 今日なんか莉子幸せそうやんなww』

そうにやけながら聞いてくる彩。

『え、そんなことないで?!
そんなにうちって今にやけてる?!』

『うん。笑』

いったん会話が終わったかと思ったら

思い出したかのように彩が大声で、

『りこ!好きな人でもできたか?!』

なんて聞いてきた。

『どうやねんやろ・・
 よくわからへん。
 会って1日で人の事ってすきになれるんかな?』

『それってもしかして牧のこと?!』

迷いもせずに彩が牧の名前を出した。

なんでこんなにすぐバレちゃうんだろ。笑

『さあどうでしょうね~』

なんていいながら内心ドッキドキの私。

『好きかどうかわからへん。』

そう素直に言ってしまった。

すると彩が、

『じゃあさ考えてみて。
 今あなたの目の前には牧がいます。
 その隣には女の子がいるとします。
 あなたの知らない女の子です。
 どうする?』

よく考えてみた。

最初は笑っていたけどよく考えれば考えるほど

つらくなってきた。悲しくなってきた。

しまいには涙まででてきた。

『それだけ好きってことやなww』

そういう彩。

わたしって牧のこと好きなんだ