声の聞こえる方に進むと駅についた。 「どこにいるんだ?」 薄暗い駅を見ていると、一本の木の下で街灯と月明かりに照らされる女の子が見えた。 「あの子か…!!」 俺が近づいて行くとはっきりと歌が聞こえてきた。 女の子の周りには何人かの人がいて、周りにいる人は帰る足を止めて歌を聞いていた。 それほど女の子の声は魅力的なんだと思った。