君にハートを盗まれた。


「もしかして…優花先輩…ですか?」

ピクリと、先輩の表情が反応して、目が泳いだ…。



やっぱり…そうなんだ…。



「この人が…優花先輩なんですね…」


あたしの言葉に、先輩は小さく「あぁ…そうだよ」と呟いた。




本屋さんを後にしたあたし達は、いつも立ち寄るようになっていた公園のベンチで腰を下ろした。


優花先輩の写真を観てから、先輩はずっと黙り込んだまま。


あたしの手を、ギュッと握りしめている。