この日から、あたしの心は彼に占領された。


この世の中に、一目惚れがあるとは知っていた。


だけど、今までその経験がなかったあたし。

一目惚れが、こんなに苦しくて切ない想いだと知らなかったよ。


朝から晩まで彼の事ばかり。
数週間経っても、何も手につかないぐらい。

完璧にあたしの心は彼に支配されていた。

その間、少しずつあたしの耳に聞こえ始めた彼の情報。


彼は3年生で、名前は市川 直哉。

あの長身にモデル並みの抜群なスタイル

顔も芸能人になれるぐらいカッコいい。だから毎日のように女の子達から告白されていると。

だけど、誰とも先輩は付き合っていないと。


その事もあってか、あたしと同じクラスの中にも、何人も市川先輩に憧れている女の子達がいるようだ。