シュジー・D・煉瓦博士の、いわゆる狂気的な博愛について
ファンタジー
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霧霞太助/著
- 作品番号
- 4009
- 最終更新
- 2007/06/18
- 総文字数
- 1
- ページ数
- 1ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 8
- いいね数
- 0
人間という生物を唯物的に直視するならば、我々は自然法則に従属して動く機械にしか過ぎない。そう考えるのであれば、人類の歴史やら生命やらに収束的な意味は存在せず、ただただ恣意と偶然が瞬間的に生じているだけなのだ。しかるに、彼、シュジー・D・煉瓦博士の奇怪かつ面妖な言動の数々も、意味を後付けする事こそ出来るものの、それ自体が先天的に意味を内包しているわけではない。
筆者は、最期の最期まで、博士の側にいた。それゆえに、私は彼の事を、出来る限り真摯にお伝えしよう。
しかしながら、誤解なきよう、これだけは言っておこう。私は、彼の名誉を回復しようとして口を開くのではない。善悪の意味付けは、慧眼なる読者にお任せしよう。私は本文によって、善悪を語る口ではないのだ。ただただ、かつてあった事を、今、語るのみである。
12月23日、戦犯にて処刑されし、シュジー・D・煉瓦博士に、この文章を捧ぐ―
筆者は、最期の最期まで、博士の側にいた。それゆえに、私は彼の事を、出来る限り真摯にお伝えしよう。
しかしながら、誤解なきよう、これだけは言っておこう。私は、彼の名誉を回復しようとして口を開くのではない。善悪の意味付けは、慧眼なる読者にお任せしよう。私は本文によって、善悪を語る口ではないのだ。ただただ、かつてあった事を、今、語るのみである。
12月23日、戦犯にて処刑されし、シュジー・D・煉瓦博士に、この文章を捧ぐ―
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