もう…人を 傷つけるのは うんざりだよ…。 私は 篠原クンの腕のなかから そっと抜け出し 篠原クンと向かいあった。 「篠原クン…私ね…この前までは 篠原クンが好きだった。…優しいトコもサッカーが上手なトコも篠原クンの一つ一つが好きだったよ」 「…ぢゃあなんで…」 「でも…心のどこかでやっぱり流がいて…」 そう… 初めて会った時から 気付けば 私の心には 流がいたんだ。