「…おい。胡桃の首筋に赤い変な痕がついてるが、あれは何だ」


「茜印ですけど、なにか?」


「よし、お前死ね」




家の中に入っても言い合いをする茜くんとお兄ちゃん。




お兄ちゃんは口では茜くんを毛嫌いしてるけど


本当はきっともう

茜くんを認めてるんだよね?





「お兄様、これ俺があげた花じゃないですか。ちゃんと花瓶に生けてくれて嬉しいです」


「気のせいだ」




その後、天音さんのケーキを食べたり花火をして、誕生日を過ごした。






18年生きてきて


こんなに素敵な誕生日は


初めてだと想ったよ。







茜くんと出会えて良かった。

茜くんを好きになって良かった。





茜くんがくれるその気持ちこそが


最高のプレゼントだよ。